田中利世菜

三浦晃宏

京映アーツ所属(2012年~)

大正大学/人間科学科卒業

架空の設定や普段の生活では考えないことを、皆本気になって考えていくという環境が好きです

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京映アーツに応募した経緯、選んだ理由は何ですか?

映画を見るのが好きで、学生時代の終わり頃、漠然と映画に関わる仕事がしたいと思い立って、アルバイトの募集を見つけたのがたまたま京映アーツでした。映画の世界は、撮影の担当や照明、美術など分担が分かれているのもなんとなく知っている程度だったのですが、どの担当でもいいからとりあえず映画の世界に入りたいという感じで入りました。何もわからず始めたのですが、結果的には装飾という仕事の楽しさを知り、現在まで続けています。

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今までで一番やりがいを感じた作品と、その理由を教えて下さい。

映画「ディア・ファミリー」
時代設定が1970年代だったので、その時代にあったもののリサーチに苦労しました。用意する道具の時代考証はなるべく正確にしようとしていたので、細かい飾り物まで、当時あったという証拠の資料を探しました。特殊な機械や医療機器なども多く、その時代の資料がなかなか見つからず、詳しい人への取材や資料館的なところで話を聞いたりしてなんとか資料を集めました。資料が見つかってもその実物を手に入れることができないことが多かったので、代わりにどんなものを用意できるか探す、という感じで現物を手に入れるまでの道のりが長くて苦労しましたが、物が集まった時に達成感がありました。

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今までで一番苦労した作品と、その理由を教えて下さい。

Amazon primeドラマ「龍が如く-Beyond the Game-」
今までの中で一番大きい規模の作品での親方だったので、色々な面で苦労しました。チームや外部の関係者の数など今まで経験している作品よりも多かったため、全体的に把握しなければならなくて、今までより自分の視野を広げなくてはいけなかったのが苦労しました。

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ターニングポイントになった作品と、その理由を教えて下さい。

連続テレビドラマ「連続殺人鬼カエル男」
初めて親方でやった連続ドラマです。それまで誰かの助手として作品に携わっていた時とはまるで感覚が違っていて、印象に残っています。親方という立場は自分発信で提案する機会が多く、その楽しさと難しさを知ることができました。助手のスキルと親方スキルって全然違うなーと感じて、色々考え方が変わった気がします。
現場的にかなりハードスケジュールだったのと、初めての親方の立ち回りでかなりつらい作品でしたが考え方が変わった作品だと思います。

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この仕事の面白さとは何ですか?

担当する作品ごとに関係スタッフ、作品の設定などが全く異なるので、毎回ゼロからのスタートで、題材によって集める道具の振り幅が大きいので、幅広い分野のことを知ることが出来るのが楽しいです。架空の設定や普段の生活では考えないことを皆本気になって考えていくという環境が好きです。理想のイメージをどうすれば具現化できるのだろうと考えて、それがうまくスクリーンや画面上で表現できていた時には達成感があります。

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この仕事の難しさとは何ですか?

ただその空間を作るのではなく、お芝居する空間を作るということが難しいし面白いところだと思います。
誰かの部屋だったら、この人ならこういう趣味でこういう物を飾ってるだろうな、とか、今と全然違う時代の設定なら、時代背景とかその時代の人の生活を知らなければ飾れません。どこまで想像できるかということが難しいなと思います。

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この仕事を続けていく上でのモチベーションは何ですか?

飾って空間が出来上がっていく時の楽しさです。準備期間など色々悩んだり苦労はありますが、その悩んだ末、実際に飾ってセットが出来上がっていく時にやりがいを感じます。あとはやはり完成した作品を見る時は楽しいです。

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どんな人と一緒に働きたいですか?

好奇心のある人。

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応募を検討している⽅にメッセージ

人によって体を動かすことが得意だったり絵を描くのが得意だったり、コツコツ細かい作業が好きだったり、得意不得意な部分がみんなあると思いますが、どんなことでも色々な個性の人が集まると楽しいので、自分の個性を出していって欲しいです。

SCHEDULE

一日のスケジュール

<映画装飾親方・湘南の学校で終日ロケの日>

5:30
起床
6:00
自宅を出る(会社のハイエースを運転)
7:00

現場到着(湘南の高校)

この日の現場は実際の高校をお借りしての撮影。教室と図書館のシーン。
ハイエースから必要な道具を下ろし、ロケ弁(おにぎり)の朝食。
8:00

飾り作業

教室と廊下の飾り込み(ロケ場所の机をそのまま使用させていただく。事前の打ち合わせ取りに机の配置を変えたり、こちらで用意した作り物の貼り物を貼ったり。)
9:00

11:00

教室のシーンの撮影

カメラのアングルに応じて、机をどかしたりカーテンのシワの微調整を行ったりする。
11:00

図書室の先行飾り

現場の対応もしつつ、教室の撮影立ち合いは小道具に任せて、次の現場の図書室に先行して飾り込みを行う。
12:00
昼食(ロケ弁)
13:00

16:00

図書館のシーンの撮影

アングルを確認しながら、本の位置を変えたりポスターや貼り紙を変更したり。
16:00

18:00

撮影終了・バラシ

図書館の飾りを回収する。その後、教室の飾りをバラシて、机の配置なども元に戻して終了。
18:00

現場を出発

渋滞にはまり、都内まで2時間かかる…
20:00

都内 装飾倉庫入り

翌日のロケに備えて、倉庫でハイエースに飾り物の積み替えを行う。
21:00
作業終了
22:00
帰宅。自宅で食事をしたいため、夕食は遅くなる。
24:00
就寝

<映画装飾親方・準備日>

7:00

起床

朝食、子供の保育園出発準備。
8:00
自宅を出る
9:00

外回り①装飾品レンタル会社

飾りで使用する道具を見に、レンタル会社へ。イメージに合う品物があったので、写真を撮って予約をする。
11:00

外回り②リサイクルショップ

この日は動物のツノの置物を探していたので、骨董品が多めのお店へ行ってみる。(目当ての物はなかった)
12:00
昼食(外で食べる時はラーメンが多い)
13:00

外回り③リサイクルショップ2

会社に向かいつつもう1店寄ってみるが、目当ての物はなし…その代わり、使えそうな小物があったので購入。
15:00

出社

事前に印刷をお願いしていた飾り用のポスターが出来上がっていたので、カット作業をする。
16:00

19:00
デスクワーク…チームのメンバーと話をしつつ、デスクワーク。飾りのプランを検討したり、飾り物の入手先のリサーチ。
19:00
チームのメンバーと翌日の動きなどを確認し、自分の翌日の作業をまとめる。
20:00
退社
21:00

帰宅

夕食、子供と過ごす。
22:30
映画鑑賞
24:00
就寝

※撮影スケジュール、準備スケジュールは、作品によって大きく違います。
また、私達の仕事は毎日様々な作業をするため、決まった動きはありません。
こちらに掲載しているスケジュールは、あくまでも一例になります。

WORKS

作品歴

2013
「白虎隊~敗れざる者たち」(テレビ東京 SPドラマ)小道具助手
2014、2015
(映画) 「MOZU」(TBS連続ドラマ、WOWWOW連続ドラマ、映画)小道具助手
2014、2016
(映画) 「信長協奏曲」(フジテレビ連続ドラマ、映画)小道具助手
2016
「撃てない警官」(WOWWOW連続ドラマ)小道具(小道具独り立ち)
2017
「コードネームミラージュ」(テレビ東京連続ドラマ)装飾助手
2018
「グッドドクター」(フジテレビ連続ドラマ)装飾助手
2019
「デイアンドナイト」(映画)装飾助手
2019
「MAGI」(AmazonPrimeドラマ)小道具助手
2019
「ポイズンドーターホーリーマザー」(WOWWOW連続ドラマ)装飾助手
2020
「HOKUSAI」(映画)小道具
2020
「連続殺人鬼カエル男」(関西テレビ連続ドラマ)装飾親方(親方デビュー)
2021
「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」(映画)装飾助手
2021
「東京リベンジャーズ」(映画)装飾助手
2021
「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(テレビ朝日連続ドラマ)装飾親方
2023
「幽☆遊☆白書」(Netflix連続ドラマ)装飾助手
2024
「ディア・ファミリー」(映画)装飾助手
2024
「龍が如く~Beyond the Game~」(AmazonPrime連続ドラマ)装飾親方
2024
「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~Season3」(TBSSPドラマ、Hulu連続ドラマ)装飾親方
2024
「三井住友銀行 Olive」(CM)装飾助手
2025
「お嬢と番犬くん」(映画)装飾親方
2026
「国民クイズ」(Netflix連続ドラマ)装飾助手